ブラックベリー(ジョン・チェンCEO)とアマゾンウェブサービス(アンディ・ジャシーCEO、AWS)は12月2日、車載データの活用を促進させる車載データプラットフォーム「BlackBerry IVY」を発表した。各車種やブランド、企業を超えて活用でき、車載センサーから得たデータとクラウドデータを組み合わせることでドライバーと開発者にさまざまなメリットをもたらすという。また、両社はBlackBerry IVYに関する開発と販売で、複数年にわたって協力するグローバル契約を結んだことも明らかにした。

BlackBerry IVYの機能群

 最先端の自動車には多数のサプライヤーから供給された部品で構成されており、それぞれの自動車モデルは独自仕様のハードウェアやソフトウェアで組み合わさっている。そのため、車載センサーは多様化が進み、それぞれのセンサーは独自の形式でデータを生成することからデータの取り扱いには専門的なスキルが必要になるほか、システムからデータにアクセスするのも難しいという課題があった。開発者にとっては、この状況でソリューションを開発し市場に投入するのは多くの時間がかかっていたという。

 BlackBerry IVYは車両向け組み込みOS「BlackBerry QNX」とAWSが持つIoTや機械学習向け機能などを基礎としたソフトウェアプラットフォーム。異なる自動車モデルやブランド間での互換性を保証しており、複数の車載OSとマルチクラウド環境をサポートしている。

 同製品を活用することで、自動車メーカーはセキュリティを担保した状態で車載データをより深く把握できるようになる。これらを活用することでドライバーに対して新たなサービスを提供できるようになるほか、自動車の製品寿命を通した情報を収集することでビジネスモデルに対する新たな知見を得ることができる。また、自動車の性能データをリアルタイムに分析することで欠陥の可能性がある部品の兆候を検知するなど、保守・修理コストの削減にもつなげられる。(銭 君毅)