NTTデータイントラマート(中山義人社長)は、日本OMG(吉野晃生代表理事)と協業し、ビジネスプロセス管理や関連の知識・スキルを認定するグローバルな資格試験「OCEB 2」日本語版の普及を図る。中山社長は、「DXの推進にはBPM(Business Process Modeling)の知識とスキルを持ったビジネスアーキテクトが不可欠だが、日本にはそうした教育の場も非常に限定的で人材が不足している」と指摘。OCEB 2の資格取得者を増やすことで、国内のDX人材の拡充につなげたい考えだ。

NTTデータイントラマートの中山義人社長(左)と日本OMGの吉野晃生代表理事

 OCEB 2は、ソフトウェアやテクノロジーのアーキテクチャーに関する標準化推進団体である米OMGが運営する資格認定試験の一つ。一般社団法人である日本OMGがその日本語版の提供を開始するのに合わせて、NTTデータイントラマートはOCEB 2の専用講座を開設。もともと提供している独自のBPM研修メニューなどと合わせて、包括的な教育プログラムを提供するという。

 OCEB 2の講座の受講者や資格取得者が増えることで、システム共通基盤「intra-mart」など業務プロセスのデジタル化や自動化を支援する同社商材の拡販につながる可能性もありそうだが、中山社長は「できるだけ中立で、独立した講座として運営していく」との方針を示す。「例えばヨーロッパには、多くの大学にBPMの講座がある。世界標準の知識とスキルを持つDX人材を育成するための体系的なプログラムを国内でも提供していくことは、日本企業の競争力を高める上で喫緊の課題だと考えている」

 向こう3年で資格取得者を2000人規模に増やしたい意向。「ユーザー企業も大歓迎だが、SIerも顧客のDXパートナーとしてビジネスをしていくならBPMは必要なスキルだ」(中山社長)。日本OMGの吉野代表理事も、「DXに向けた基盤としてBPMは不可欠な要素の一つであり、BPMソリューションやその周辺の市場で強固な顧客基盤を持つNTTデータイントラマートと協業することは、資格取得者をスピーディーに増やしていくためにも有効だと考えている」と期待を寄せる。(本多和幸)