GMOインターネットグループのGMOシステムコンサルティングは、量子コンピューター事業を手掛けるblueqatとの協業を開始した。ECサイトでの量子コンピューター活用を模索する。

畔上文昭氏

 blueqatはMDRから2020年に社名変更した。量子コンピューティングのアプリケーション開発・実行環境をクラウドで提供する「blueqat cloud」を主要事業とするスタートアップだ。一方、GMOシステムコンサルティングはECパッケージ「GMOクラウドEC パッケージEC」が主力商材。両社の製品・サービスと知見、研究成果を連携させる。

 GMOシステムコンサルティングで量子計算コンサルタントを務める畔上文昭氏によれば、同社は量子コンピューターによる「組み合わせ最適化」をECの商品レコメンドなどに応用すべく研究を重ねてきた。今回の協業により、従来の研究を深く掘り下げるとともに、blueqatが取り組む量子コンピューターによる画像認識や自然言語処理などをGMOクラウドECパッケージECに組み込むことも視野に入れている。

 畔上氏は「画像認識や自然言語処理に量子コンピューターを活用しようという試みは、世界的にも最先端の領域。さらに、こうした技術をECパッケージに応用しようというのも珍しく、おそらく世界で初めての事例ではないか」と話す。商品陳列やレコメンド、検索で、“ついで買い”を誘発するような適度なばらつきを発生させるなど、既存のコンピューターでは不可能だった新たな顧客体験を提供できる可能性があるという。先進ユーザーも巻き込み、一般企業のビジネスでも量子コンピューターを活用できる環境をつくりたい考えだ。(本多和幸)