SAPジャパンは7月6日、オムニチャネル・カスタマー・エンゲージメント・プラットフォーム「SAP Emarsys Customer Engagement」の提供を開始したと発表した。

マーケッターに必要な戦術が事前定義された「タクティクス」

 SAP Emarsys Customer Engagementは、消費財と小売業界を主な対象としたオムニチャネル・カスタマー・エンゲージメント・プラットフォーム。SAPによるEmarsysの買収によってSAP Customer Experienceポートフォリオに加わった。

 同製品は、一般的なマーケティング・オートメーション・ツールと比較して価値実現までの時間を大幅に短縮することが可能。マーケティングキャンペーンを実行するために必要なシナリオが事前定義されたユースケースを30以上用意(Tactics機能)している。通常、マーケティングキャンペーン実行時には、対象の顧客セグメントの決定、シナリオの考案とシステム上での設定、メールコンテンツの作成など、一連のプロセスに数カ月を要するが、同製品ではユースケースを選択し、ドラッグ&ドロップ操作で事前定義されたシナリオの調整を行うことで、1日で実行することも可能となる。

 また、マーケッターが利用可能なKPIも事前セットされている。マーケッターのリソースや知識が乏しい場合、事前定義された各KPIの状況を確認し、KPIを上げるためのTacticsを選択することで、KPIの改善を図ることが可能。さらに、キャンペーンを適用した後に、AIで収益の改善予測を行い、リッチな分析ダッシュボードで表示することで、一般的には数値化しづらい広告効果なども含めて、ROIを可視化して表示する。

 1週間から10日程度で設定を完了し、データ投入を行うだけで利用開始することができる。データ量によっては、早ければ1カ月程度で本番稼働を開始することも可能。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、企業が製品の企画・製造・販売を一貫して行うD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)といったビジネスモデルなども浸透する中、SAP Emarsys Customer Engagementでは、短期間で価値を実現できるため、導入企業の競争力強化につながる。

 また、画面も直感的で操作しやすく、マーケッターを抱えられないような中小企業も、ビジネスユーザーが簡単に操作して、効果的なキャンペーンを展開することができる。