シスコシステムズは9月28日に開催した記者会見で、年内にコンタクトセンター向けのクラウドサービス「Webex Contact Center」の提供を開始すると発表した。同社の菊池政広・執行役員・コラボレーション・アーキテクチャ事業担当は、これまでWebex事業において注力してきたDX(デジタルトランスフォーメーション)、EX(従業員体験)の向上に続き「三本目の矢として、CX(顧客体験)の向上を図る戦略をとる」と語り、今後、サービスの拡販に力を入れていくとした。
菊池政広・執行役員・コラボレーション・アーキテクチャ事業担当
Webex Contact Centerは、電話やチャット、メール、SNSなどの複数のチャネルで顧客とやりとりができる。今後も対応可能なデジタルチャネルを増やしていく方針。また、クラウド電話サービス「Webex Calling」などの音声プラットフォームと2023年に連携させ、ビデオ通話機能も追加する予定。
米Cisco Systemsのジャビット・カーン・シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー コラボレーション事業担当
販売戦略として、米Cisco Systemsのジャビット・カーン氏(シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー コラボレーション事業担当)は「複雑なコンタクトセンターをすでに持っている大企業に比べ、クラウドシフトしやすい中小企業や、コンタクトセンターを持っていない企業に対して積極的にアプローチしていきたい」と述べた。
米Cisco Systemsのジェイミー・ロマニン・Webex カスタマーエクスペリエンスアジアパシフィックジャパンアンドチャイナディレクター
国内では、すでに認定代理店が8社あり、同社のジェイミー・ロマニン氏(Webex カスタマーエクスペリエンスアジアパシフィックジャパンアンドチャイナディレクター)は「今後この数は増えていくだろう」との見解を示した。(大畑直悠)