セキュアワークスは、XDR（Extended Detection and Response）ソリューション「Taegis（テイジス）」の国内への提供を11月1日に開始した。同社のセキュリティエンジアが24時間365日の監視やインシデント対応を行うマネージドサービスとして提供するほか、ユーザーやパートナーが主体となってXDRを運用するためのSaaS製品としても販売する。

　エンドポイント、ネットワーク、クラウドなどさまざまなIT資産から得られる情報をもとに、脅威の検知と対応を行うXDRソリューションで、マネージドサービスでは、高レベルのアラートについて検知から推奨対応策の提示までを60分以内に行うとしている。


　今回、同社がこれまで主力としていたマネージドサービスに加えて、XDR製品単体での提供も行う背景について、米国本社のイアン・バンクロフト・最高営業責任者は「当社サービスのユーザー企業の中から『長年の利用の間に自社の対応能力が高まったことから、製品だけを使わせてほしい』という要望をいただくことがあった」と説明。

　また、Taegisは端末数が数百台の規模から導入が可能で、従来よりも幅広いユーザーを対象にできることから、パートナー経由の提供をより強化する。製品・サービスを再販するパートナーに加え、Taegisを利用して独自のマネージドセキュリティサービスを提供するパートナーも日本で獲得したい考え。バンクロフト・最高営業責任者は「当社はセキュリティ事業者のビジネスを熟知しており、それが他社製品との差別化要因でもある」と述べ、マネージドセキュリティサービス事業者にとっても扱いやすい製品を提供することで、Taegisのテクノロジーをより多くのユーザー企業に届けられるとの見方を示した。
（日高 彰）