アイ・オー・データ機器は1月24日、記者会見を開き、ビデオ通話サービス「PlatPhone」の提供を始めると発表した。遠隔での円滑なコミュニケーションを実現できるといい、これまでリモートワークが難しかった業界での活用が期待できるとしている。
利用者は、SMSやメール、2次元バーコードなどを通じて専用URLを取得し、スマートフォンのカメラを使って、映像を映しながらオペレーターと通話できる。サービスはウェブブラウザ上で操作可能。専用アプリのインストールやアカウント設定は不要だ。25日から利用できる。
上野桂輔 チーフリーダー
同社は、具体的なユースケースとして、コールセンター業務や引越し業者の見積もり作業、事故などの際の現場確認、医師によるオンライン診察などでの活用を想定する。
事業本部企画開発部企画2課の上野桂輔・チーフリーダーは「従来のビデオ通話サービスは、顧客がすでにアカウントを持っている必要があるなど不便だった」とした上で、「PlatPhoneは、初めて話す相手とでも手軽にビデオ通話ができる」とアピールした。
個人向けの「Personalプラン」と、会社単位で同時通話接続数を設定できる「Cloudプラン」を用意した。いずれも月額制で、料金はPersonalプランが2750円で、Cloudプランは1万4300円から。別途初期費用が必要。また、電話回線で音声通話しながらPCで映像を共有できる「Phoneプラン」を今春ごろにリリースする予定。
濱田尚則 社長
濱田尚則社長は「われわれは、誰にでも手軽に利用できる優しいデジタルを目指している。デジタル・ディバイド(情報格差)をなくし、顧客にいろいろなことができるようになったと思ってもらいたい」と語った。
(大畑直悠)