鈴与シンワートが2011年から提供する「S-PAYCIAL with電子給与明細」(電子給与明細)のユーザーが23年春に45万人を突破し、好調な売れ行きが続いている。引き続き、営業活動を強化することで拡販を目指す。
電子給与明細は、給与明細や賞与明細、源泉徴収票を、PCだけでなくスマートフォンやタブレットから閲覧できる製品で、給与明細発行の作業時間を大幅に削減可能となる。給与計算ソフトを選ばず使うことができる点や明細を出す際にマスター登録が不要で、申し込んだ翌月からすぐに使える点などが評価されているという。また、給与計算の項目だけでなく、健康保険の利用通知など汎用項目を表示できるよう、企業によって明細のレイアウトを変更できるようにしている点も特徴だ。
長倉正彦 センター長
同社は、管理部門の業務ソリューション「S-PAYCIAL」として、電子給与明細のほかにも「S-PAYCIAL人事・給与業務アウトソーシングサービス」や「S-PAYCIAL with電子人事申告」「S-PAYCIAL with電子年調申告」を提供している。システムごとに単体で導入することが可能なことから、求めている機能だけをコアに導入できる。
クラウドサービス事業本部SaaS開発センターの長倉正彦・センター長は「S-PAYCIAL自体を強化するというよりは、営業活動を通して引き続きの拡販を狙う」とした上で、「電子給与明細については、ユーザーが毎年2万人ずつ増えている。3年後までに50万人のユーザー獲得を目指したい」と抱負を語った。同社は、秋にも新サービスをリリースする予定。
(大向琴音)