ニュース
日本IBM、高速で効率的なAI構築を支援 「IBM watsonx」で学習済み基盤モデルを提供
2023/06/01 16:00
週刊BCN 2023年06月05日vol.1971掲載
日本IBMは5月24日、AIについての方針と製品戦略に関する記者説明会を開いた。ビジネスに付加価値を生む信頼性の高いAI活用を推進するとして、グローバルで発表した新しいデータとAIのプラットフォーム「IBM watsonx(ワトソンエックス)」を紹介。学習済み基盤モデルを提供し、導入企業がAI構築を高速かつ効率的に進められるよう支援していく。
コンサルティング会社のマッキンゼーの調査によると、何らかのかたちでAIを使っている企業は50~60%で、この5年間で2.5倍に急増しているという。この背景について、村田将輝・常務執行役員テクノロジー事業本部長は、これまで主流だった機械学習から、学習済み基盤モデルを使ったAIの構築が加速していることを指摘。「国内のお客様やパートナー企業がAIを使うだけでなく、基盤モデルを使って各企業がAIで価値を創造できるよう、サポートしていく」と述べた。
同社のAI戦略については、ビジネスのためのAIを前提にAIの信頼性を確保すること、用途に合わせたAIモデルの挙動、各企業のビジネスプロセスに組み込んだ活用が必要との考えを示した。基盤モデルと企業のデータを合わせることで、ビジネス向けのAI構築を支援していく。
watsonxは三つの要素で構成。このうち、「watsonx.ai」は、ビジネスのために設計された企業向けのAIスタジオ(ツール・機能群)で、高品質で事前学習済みのIBM独自の基盤モデルをユーザーに提供する。基盤モデルは自然言語処理、コード生成など10種類以上あり、各企業固有の要件に合ったものを使用。汎用性が高い基盤モデルを自社のデータでカスタマイズし、用途に合わせたAI構築が可能で、オープンソースの基盤モデルの取り込みもできる。
watsonxは7月から提供する予定。利用を希望する企業向けに、同社のAIエンジニアが無償でサポートするワークショップなども開催する。導入後は専任のコンサルタントチームがサポートに入り、各企業の業務の中で、基盤モデルを活用できるユースケースを共創型で見つけていくことを想定している。「テクノロジーとコンサルタントを合わせて提供し、最適なAI活用を支援できるのが当社の強みの一つだ」(松瀬圭介・コンサルティング事業本部シニアパートナー)とした。
watsonxで使用する基盤モデルは、同社のソフトウェアやソリューションにも搭載していく計画で、コーディングAIのカスタマイズを支援するソリューションなどを提供する。(堀 茜)
日本IBMは5月24日、AIについての方針と製品戦略に関する記者説明会を開いた。ビジネスに付加価値を生む信頼性の高いAI活用を推進するとして、グローバルで発表した新しいデータとAIのプラットフォーム「IBM watsonx(ワトソンエックス)」を紹介。学習済み基盤モデルを提供し、導入企業がAI構築を高速かつ効率的に進められるよう支援していく。
コンサルティング会社のマッキンゼーの調査によると、何らかのかたちでAIを使っている企業は50~60%で、この5年間で2.5倍に急増しているという。この背景について、村田将輝・常務執行役員テクノロジー事業本部長は、これまで主流だった機械学習から、学習済み基盤モデルを使ったAIの構築が加速していることを指摘。「国内のお客様やパートナー企業がAIを使うだけでなく、基盤モデルを使って各企業がAIで価値を創造できるよう、サポートしていく」と述べた。
続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。
(登録無料:所要時間1分程度)
新規会員登録はこちら(登録無料)
ログイン
週刊BCNについて詳しく見る
- 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
- メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
- イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
- 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!…etc…