ラネクシーは10月11日、同社が開発したPC操作ログ管理のサブスクリプション型クラウドサービス「MylogStar Cloud」ASEAN版（言語は英語）の販売をタイで開始した。


　MylogStar Cloudは、PC操作ログ管理サービスとして、内部統制で企業に求められる監査証跡の管理を実現するために、情報漏えい予防と問題発生時の原因究明を容易にする機能を提供する。MylogStarシリーズは販売を開始して20年以上の歴史と国内5000社以上の導入実績をもち、MylogStar CloudはPC操作ログ管理の機能をサブスクリプションのクラウドサービスとして提供している。

　今回、MylogStar Cloudをタイで販売する背景には、2022年6月1日タイで初となる「PDPA（Personal Data Protection Act）：個人情報保護法」の全面施行がある。PDPAの施行を受け、タイの企業は個人データの保護と法的コンプライアンスを強化しなければならない。PDPAに従い、個人データの収集、処理、保管に関する透明性と厳格な規則が求められる。

　このPDPAの準拠にあたり、PC操作ログはデータセキュリティの確保に欠かせない要素となる。PC操作ログによる証跡管理でデータへのアクセス状況が追跡可能となり、不正アクセスや情報漏えいが早期に検出できる。

　また、PC操作ログを活用することで、業務分析にも役立てることが可能。例えばユーザーのPC利用パターンを分析し、特定のアプリケーションやウェブサイトの使用頻度や傾向を把握することで、業務改善の指標に役立てることもできる。

　MylogStar Cloudは、企業内のPC操作ログ管理を管理サーバーの準備やログの取得設定などは不要で、「かんたん」に導入・利用できるように設計しているため、担当者のシステム構築の負荷や工数を削減して運用することができる。タイでは、ラネクシーのグループ会社であるRUNEXY（THAILAND）を経由して提供する。