ベリタステクノロジーズは10月26日、データ保護やデータガバナンス、データセキュリティを統合するレファレンスアーキテクチャーとして、「Veritas 360 Defense」を発表した。製品機能の拡充やセキュリティベンダーとの連携を通じてサイバーセキュリティとデータ保護、バックアップを一気通貫で実現する。昨今のランサムウェア攻撃増加を背景に、組織のサイバーレジリエンスの強化を支援する。
Veritas 360 Defenseは、クラウドデータ管理プラットフォーム「Veritas Alta」やバックアップソリューション「NetBackup」を中核とした同社の製品と、米Microsoft(マイクロソフト)や米CrowdStrike(クラウドストライク)、米CyberArk(サイバーアーク)といったセキュリティパートナーの製品を統合することで脅威の防御とサイバーレジリエンスを向上させる。
高井隆太 常務執行役員
同社の製品の機能強化としては、「Kubernetes」などのワークロードに対応するマルウェアスキャンや、管理者のアクションとデータエントロピーの異常検出などができる機能を新たに提供するとした。今後は、データガバナンス関連の機能を強化し、Veritas 360 Defenseに基づいて製品間の統合を進める。
また、セキュリティベンダーとのパートナーエコシステムを強化する施策の一環として「Veritas REDLab」を発表。製品間の統合性の検証や隔離環境において実際のランサムウェア攻撃を用いたテストを実施し、顧客にベストプラクティスとデプロイメントの設計図を提供する。
テクノロジーソリューションズ本部の高井隆太・常務執行役員ディレクターは「今後もテクノロジーパートナーとの連携を通して、ランサムウェア攻撃などの脅威に対抗するサイバーレジリエンスを強化する。今回の発表により、販売パートナーも顧客に安全なアーキテクチャーでスピーディーに導入にできるようになり、大きなメリットがあるだろう」と語った。
(大畑直悠)