セールスフォース・ジャパンは1月17日、営業支援ソフトウェア「Sales Cloud(セースルクラウド)」で生成AI機能を2月14日から提供すると発表した。営業メールの自動作成、オンライン会議の自動文字起こしなどが可能となり、生成AI機能によって営業効率のさらなる向上を支援する。
新たに提供する生成AI機能は、「セールスメール」「通話サマリー」「通話探索」の三つ。セースル向けAI「Einstein」を活用する。セールスメールは、CRMのデータをもとにワンクリックで営業メールを自動作成する。打ち合わせの日程やフォローアップの連絡メールを生成AIが数秒で作成し、営業担当者が表現などを調整して送信すると想定。先行して2023年に提供を開始している米国では、担当者の業務が1日に5時間短縮するなど大幅な効率化を実現した例があるという。
米Salesforce マリーアン・パテル シニアバイスプレジデント
通話サマリーは、オンライン会議の議事録を生成AIが自動作成し、商談のポイントなど会議の内容を要約。メールなどで社内共有し、部門を越えたスムーズな案件の連携を実現する。通話探索は、記録した音声やビデオ通話の内容を自然言語で検索したり、通話内容を要約したりできる。
米Salesforce(セースルフォース)のマリーアン・パテル・シニアバイスプレジデントは「あらゆる規模、業種の営業活動に対応できる。生成AIによって、人間の営業担当者がよりパワフルに、バージョンアップして仕事ができるようになる」と業務効率化の利点をアピールした。
セールスクラウドは、顧客情報の一元管理や売り上げ予測など営業活動を支援する機能を集約したサービス。追加される生成AI機能は、「Unlimited+」など上位エディションで利用できる。
(堀 茜)