SB C&Sは3月13日、2024年4月1日付で草川和哉・取締役副社長兼COO兼コンシューマ事業本部長が新社長に就任すると発表した。前身のソフトバンク コマース&サービス(19年にSB C&Sに社名変更)が新設分割によって設立されてから丸10年を迎える「最適なタイミング」での社長交代としている。溝口泰雄社長兼CEOは、同日付で代表権のある会長に就く。
新社長に就任する草川和哉・取締役副社長兼COO兼コンシューマ事業本部長
同社は「持続的な成長と企業価値のさらなる向上を目指すため、次世代経営体制の確立と継承を進めるべく、14年4月にソフトバンク コマース&サービスがソフトバンクBB(現ソフトバンク)から分社して丸10年を迎える24年4月を最適なタイミングとして、分社以来、経営をリードしてきた溝口(氏)から、事業責任者と取締役副社長兼COOとして成長を支えてきた草川(氏)への社長交代を決定した」と説明している。
草川氏は、1993年2月にソフトバンク(現ソフトバンクグループ)に入社。旧ソフトバンクBBのコマース&サービス統括コマース&サービス本部副本部長などを経て、旧ソフトバンク コマース&サービスでは執行役員ICT営業本部長や上席執行役員ICT事業本部長などを歴任。20年にSB C&Sの取締役常務執行役員兼ICT事業本部長となり、取締役専務執行役員としてICT事業本部長やコンシューマ事業本部長兼クラウドサービス事業本部長を務め、23年4月から現職。
溝口氏は、20年にわたってグループのディストリビューション事業をけん引し、「事業領域の拡大」「ビジネスモデルの進化」「サブスクリプションモデルの拡大」の三つの成長戦略を推進。14年以降は、旧ソフトバンク コマース&サービスとSB C&Sの初代社長兼CEOとして、世界中のメーカーとの取引を拡大し、次なる成長に向けてAIやIoT、Fintechといったテクノロジーを活用した新しいビジネスモデルを数多く創出してきた。
今後は、草川氏がSB C&S全体の経営を担う。溝口氏は草川氏をサポートするとともに、同社グループ全体の業務執行を統括し、ソフトバンクのグループ企業とのシナジーの創出を推進する。(齋藤秀平)