クリックテック・ジャパンは7月18日、説明会を開き、生成AIを活用して非構造化データから回答を生成する新製品「Qlik Answers」について説明し、企業が抱える非構造化データの活用を支援する方針を示した。
Qlik Answersは、自然言語で質問すると非構造化データを基に生成AIが回答を生成してくれるほか、ユーザーが非構造化データから企業独自のナレッジベースを構築できる。説明会では、顧客から受けた問い合わせへの対応に活用するなどのユースケースが紹介された。生成された回答の情報源が表示されるため、事実を基に回答していることが分かるのも特徴で、生成AIによって的外れな回答が出力されてしまう課題に対応できるとした。
クリックテクノロジーズ
ブレンダン・グレイディ ジェネラルマネージャー
加えて、米Qlik Technologies(クリックテクノロジーズ)のブレンダン・グレイディ・データ分析事業部ジェネラルマネージャーは、「従来必要とされていたさまざまなスキルなどを必要とせずにナレッジベースを構築できる点がQlik Answersの一番のポイントとなる」と競合製品との差別化について言及した。現在、富士通がQlik Answersの利用を検討しているという。
提供を開始する7月30日時点は英語のみのサポートとなるが、順次日本語とフランス語にも対応する。日本語対応については2024年末から25年初めにかけての開始を目指している。
グレイディ・ジェネラルマネージャーは「企業が持つデータのうち8割がPDFファイルやプレゼンテーションの資料、文書作成ソフトのドキュメントなどの非構造化データだと言われている。これらのデータは企業にとって宝だ」とし、非構造化データを活用することの重要性を説いた。
(大向琴音)