飲食や美容など地域ビジネスに焦点を当てたデジタルマーケティングを手掛けるCS-Cは、新規事業領域として旅館・ホテル向けサービス「C-mo Pro travel」を2023年10月に始めたところ、半年で売上高が全社の7.2%を占めるまで伸びた。旅館・ホテル業はインバウンド需要に活気づく一方で、「いかにオンラインで集客できるかどうかで明暗が分かれている」(石黒博和・執行役員トラベル事業部長)と、二極化が進んでいるという。C-mo Pro travelはオンライン集客を補強することで旅館・ホテルの売り上げや利益の拡大を後押ししている。
同社は、飲食と美容業向けデジタルマーケティングSaaS「C-mo」シリーズを主に展開している。旅行・ホテル向けのC-mo Pro travelは、コンサルティングや業務代行を主軸とする「C-mo Pro」シリーズに属する。旅館・ホテルは地方に点在していることもあり、「都市部に比べてデジタルマーケティングのノウハウを持つ人材が不足している」(同)ため、ツールの提供だけでは不十分で、コンサルティングやアウトソーシングが求められていると判断した。
本年度上期(23年10月~24年3月)のC-mo Proシリーズの契約店舗・施設数は、C-mo Pro travelの新規投入によって既存の約1300店舗から1500店舗余りに増えた。旅館・ホテルは全国約4万店舗あるとみており、地方銀行や飲食向けのビジネスで関係を深めたビールメーカーからの紹介、地域の旅館組合・観光協会との連携などを通じて「契約数を一段と増やしていく」(同)と意気込む。
(安藤章司)
飲食や美容など地域ビジネスに焦点を当てたデジタルマーケティングを手掛けるCS-Cは、新規事業領域として旅館・ホテル向けサービス「C-mo Pro travel」を2023年10月に始めたところ、半年で売上高が全社の7.2%を占めるまで伸びた。旅館・ホテル業はインバウンド需要に活気づく一方で、「いかにオンラインで集客できるかどうかで明暗が分かれている」(石黒博和・執行役員トラベル事業部長)と、二極化が進んでいるという。C-mo Pro travelはオンライン集客を補強することで旅館・ホテルの売り上げや利益の拡大を後押ししている。