バッファローは8月29日、法人向けNAS(ネットワーク接続型ストレージ)の遠隔管理サービス「キキNavi」の機能を大幅に向上させると発表した。これまでのキキNaviはNASの簡易的な遠隔操作ができるサービスだったが、新機能ではNASを直接操作するのと変わらない高水準の遠隔操作を可能にした。機能強化版は9月下旬からサービスを開始し、型番がTSから始まるLinux搭載NAS製品を対象に順次対応していく予定だ。
富山 強 部長
手軽で使い勝手のよいNASは多くの中小企業ユーザーで使われているが、「IT機器に詳しい運用管理者の確保が難しく、運用管理をSIerなど外部のシステム運用代行業者に任せているケースが多い」(富山強・法人マーケティング部長)ことを踏まえ、機能強化版のキキNaviでは外部からNASを遠隔運用できるようにするとともに、設定変更した内容一覧を出力し、作業報告書の作成に役立てられるようにした。
山田 磨 次長
外部のシステム運用代行業者がアクセス権限やバックアップ設定などの変更作業を行う場合、従来はNASが設置してあるユーザー企業先まで出向く必要があったが、「機能強化版のキキNaviを使うことで遠隔で作業が完結し、移動の時間を節約できる」と、山田磨・法人マーケティング部次長は話す。複数拠点でNASを利用している場合など、ユーザー自身でNASを遠隔運用することも容易になる。
現行のキキNaviは▽NASの稼働状況を把握する▽再起動をする▽古くなったNASを入れ替えるときに設定情報を一時保存して新しいNASに反映する─といった操作を遠隔で行うことができ、クラウドバックアップなどの一部サービスを除いて無料で提供している。今回の機能強化版も無料で提供する予定だ。
キキNaviの国内ユーザー数は2023年3月時点で7100社余りだったのに対して、24年6月には4割増の1万社に増えている。
(安藤章司)