アシストは、ビジネスパートナーとの共創活動「With BP!!」（ウィズビーピー）を通じて、来年度（2025年12月期）に100件の新規案件獲得を目標に据える。アシストが取り扱う商材とパートナーの商材の組み合わせや、パートナー同士の商材を組み合わせることで、「より幅広いユーザー企業の需要に応えていくことで案件創出につなげる」（児玉理・戦略企画推進室室長兼本部長補佐）考え。
 
　With BP!!は22年末から本格的に始動した活動で、約1年半でSIerやソフト開発会社（ISV）など16社が参画。来年度には20社程度への拡大を目指している。パートナーとの共創案件では、電通総研による独SAP（エスエーピー）の「S／4 HANA」構築案件でアシストが取り扱うデータ連携ツールを組み合わせたり、アイアクトのAIを活用した検索エンジン「Cogmo Search」とアシストのナレッジ共有ツールを連携したりといった取り組みが進む。

　アシストから見れば、パートナー案件に自社の取り扱い商材を売り込む機会が増える。パートナーからすればアシストの直販部門に自社商材を売り込んでもらう機会が増える。With BP!!活動が始まる前までは、アシスト直販営業の取り扱い商材でユーザー企業の需要に応えられない場合は失注につながるケースがあったが、「今はパートナー商材を組み合わせることで提案の幅が格段に広がった」（小林晴一・戦略企画推進室参事）と、パートナー共創で対応可能な案件が増えたという。

　業務的課題の解決のみならず、脱炭素など社会的課題の解決につながる商談も増えた。例えばSCSKが取り扱うCO2排出量可視化の「Persefoni（パーセフォニ）」と、アシストが取り扱うデータ連携ツールを組み合わせることで「脱炭素領域での商談件数も増えることが期待できる」（戦略企画推進室・岸啓介氏）と手応えを感じている。
（安藤章司）