米Secureworks(セキュアワークス)日本法人は10月29日、MDR(Managed Detection and Response)サービス「Taegis ManagedXDR Plus」を発表し、11月1日に販売を開始した。既存のMDRサービスの上位プランとなり、脅威ハンティングをはじめとした高度な機能や、サポートを搭載することで、セキュリティー対策の強化を支援する。
同社は、これまでXDRプラットフォーム「Taegis」を活用したMDRサービス「Taegis ManagedXDR」を展開し、24時間体制でのインシデントレスポンス、脅威インテリジェンスといった機能を提供してきた。Taegis ManagedXDR Plusは、これらの機能に加えて、週次の脅威ハンティング、ユーザー企業ごとにカスタマイズしたワークフローやレポートの作成、専任のサポートエンジニアによる支援などを提供する。
米Secureworks スティーブン・フルトン 社長
MDRサービスのアドオンとして「Taegis ManagedXDR Elite」の販売も開始。ユーザー専任のコンサルタントが希望領域に特化した脅威ハンティングなどを実施する。今後は、MSSP(マネージドセキュリティーサービス事業者)やリセールパートナーを通じて拡販を目指す。
米本社のスティーブン・フルトン社長は「国内外を問わずXDRを導入する企業が増えているが、セキュリティー人材の不足を理由にMDRサービスを利用する企業が多く、市場が拡大している。販売パートナーの関心も非常に高い」と語った。
セキュアワークスは10月21日、英Sophos(ソフォス)による買収が発表された。日本法人の廣川裕司社長は「買収が完了するまでは話せることはない。ただ、エンタープライズ領域に強みを持つ当社と、SMB(中堅・中小企業)を得意とするソフォスが一緒になることで、いい製品がつくれるようになり、お客様の選択肢も広げられると考えている」と述べた。
(岩田晃久)