シヤチハタは、中小企業向けのDX支援ソリューションを強化している。バックオフィスDXツール「Shachihata Cloud」とデータ連携・可視化サービス「Smartec Vision」を組み合わせた新ソリューション「SDXプラットフォーム」をこのほど発表。帳票管理機能で経理部門の効率化をサポートする。また、プラットフォームにおいて自社ソリューションで扱う全てのデータを連携可能にすることで、統合的なデータ活用を支援する。
SDXプラットフォームは、クラウドで提供するセミオーダー型の文書管理アプリケーションパッケージ。第一弾として、経理部門向けの帳票管理機能をリリースした。業務プロセスごとのデータをシームレスに一元管理し、プロセスごとに用途に応じたデータの可視化や帳票出力などが可能となる。請求書、納品書、通知書、見積書など企業が扱う各種帳票をセミオーダー型でシステム化。業務課題をヒアリングし、帳票テンプレートなどを設定してユーザーに引き渡す。
料金は初期構築費用が11万円から、月額費用が3万3000円から。競合よりも低価格で、中小企業でも導入しやすい価格帯に設定した。Shachihata Cloudの電子署名やワークフロー機能、Smartec Visionのデータ連携・可視化機能とも組み合わせることができる。データ可視化による収益の最大化や経営戦略の意思決定のスピードアップにつながる点をメリットとして訴求する。
上甲英明 執行役員
販売戦略についてデジタルソリューション本部の上甲英明・執行役員は、「Shachihata Cloudのユーザー企業を中心に幅広く拡販する」と説明。販売パートナー経由の展開も想定している。「帳票管理を使ってもらい、どこまでデータ連携するかなど顧客のニーズをくみ取っていきたい」とした。SDXプラットフォームは今後、管理部門や営業部門向けに契約管理機能の提供を予定。同社はDX事業の売り上げを全社の1割程度に引き上げたいとしている。
(堀 茜)