英Sophos（ソフォス）日本法人は5月22日、事業戦略説明会を開き、2025年度（26年3月期）の方針や、2月に買収が完了した米Secureworks（セキュアワークス）との統合について説明した。XDR（Extended Detection and Response）／MDR（Managed Detection and Response）の売り上げが好調なことから、25年度も注力する姿勢を示した。
 
　説明会冒頭で足立達矢社長が、24年度の日本法人の業績を解説。XDR／MDRの売上高が前年度比で80％増となったほか、ファイアウォールが同50％増、エンドポイントセキュリティー製品が同20％増となり、主要製品の販売が好調だった。販売パートナーは425社で、24年度のパートナーからのオーダー件数は5万4700件となった。足立社長は「全国のパートナーが新規案件を創出し、当社が一緒に訪問している。こうした取り組みをパートナーがメリットに感じており、売り上げ拡大につながっている」と強調した。

　セキュアワークスの買収について足立社長は「セキュアワークスのXDRプラットフォーム『Taegis（テイジス）』と、ソフォスの製品が融合することで、中小から大企業まで幅広くビジネス展開できるようになる」と述べ、XDR製品の強化につながるとした。また、セキュアワークスのSOCを活用し、MDRの充実を図る。法人としてセキュアワークスは継続するものの、組織体制は一体化するという。

　25年度は、「国内全てのユーザーへ世界最高レベルのセキュリティーを提供」「XDR／MDRの売り上げを前年比2倍に伸長」「新規およびクロスセル、アップセルの実績の1.5倍増」を目標とする。新規販売パートナーの拡充といったパートナー戦略の強化や、マーケティング活動への積極的な投資を予定する。
（岩田晃久）