音声解析AI製品を展開するRevCommは7月9日、記者説明会を開き、生成AIアシスタント「MiiTel Synapse Copilot」とAIエージェント「MiiTel Synapse Agent」の提供を開始すると発表した。音声による会話内容を集積する同社の既存製品のオプションとして利用できる。AIで音声データの活用を推進し、商談や顧客対応の高度化を支援する。パートナープログラムの拡充も発表した。
MiiTel Synapse Copilotは電話や、オンライン/対面での会議の音声データから横断的に情報を検索・取得できる製品。過去の商談内容の確認に加え、自動で提案資料を作成したり、FAQを生成したりする。
MiiTel Synapse Agentは顧客からの問い合わせの一次対応を担うAIエージェント製品で、音声によるやり取りを通して質問に回答する。また、人間の営業スキルや応答品質向上を教育する目的にも利用可能で、過去の商談などの音声データから改善点を提示する。
会田武史 代表取締役
既存顧客への導入を推進し、両製品で年間2000社への導入を目指す。会田武史・代表取締役は「AI時代においてデータは企業固有の資産となる。画像やテキストと比較して遅れていた音声データのAI活用を推進し、商談や顧客対応の新たな価値をつくる」と意気込んだ。
製品の拡充に合わせて、NECなどの既存パートナーとの関係を強化する方針も示した。従来の「紹介」「再販」に加え、「導入・活用」を担うパートナー向けのプログラムを新設。製品の導入から定着まで一貫してパートナーが提供できるようにした。会田代表取締役は「人員を増強するなど既存のパートナーの中で当社製品の存在感が高まり、顧客への伴走支援までしたいという要望を受けていた。製品ラインアップや顧客基盤が拡大しているため、当社単独での価値提供では限界があり、パートナー戦略を増強した」と狙いを語った。
(大畑直悠)