イベントでは、AI PCの最新製品や今後の普及拡大につながる機能を紹介した。日本HPのパーソナルシステムズ事業本部クライアントビジネス本部の岡宣明・CMIT製品部長は「62%の企業がAIの業務活用を見据えてAI PCの採用を計画している」と商機の大きさを強調。AI PCはNPUのスペックによってカテゴリーが分かれているが、日本HPは、米Microsoft(マイクロソフト)が40TOPS(Tera Operations Per Second)以上の性能を持つNPUを備えたプロセッサーを搭載する製品と定義する「Copilot+ PC」を、次世代AI PCと位置付けている。米AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の最新プロセッサーを搭載した次世代AI PC「HP EliteBook X G1a 14 AI」は、55TOPSのNPUを搭載しAMDと共同開発した製品で、AI性能を追求し、より高速なデータ処理が可能だという。
岡部長は「当社はAI PCで標準に使えるアプリケーションを用意している」と述べ、ローカルAI処理に対応している「HP AI Companion」は、デバイス上のアシスタントがインターネットに接続していなくても利用可能な点などを解説した。さらに、セキュリティー機能の開発に注力していることを説明。「自前でセキュリティーラボを持っている唯一のPCベンダーで、セキュリティーはAI PCの登場でますます重要になってくる」と解説した。