マーケティング本部セールスコンサルティング部クラウドコンサルティング課の福住遊・課長は、「例えば、当社が取り扱う米NetApp(ネットアップ)のストレージをお使いのお客様が、ファイルサーバーを『Amazon Web Services(AWS)』に移行するとなると、『Amazon FSx for NetApp ONTAP』が候補になる。しかし、ネットアップ製品のサポートをしていたパートナーや、ユーザー企業の運用担当者がAWSに詳しいとは限らない。クラウド移行が可能かを検証し、本番環境を問題なく移行するまでのスキルやナレッジを持つ人材はまだまだ多くはないのが実情だ」と話す。
ネットワールドは「Microsoft Azure」を中心にクラウドの取り扱いを開始し、クラパスもAzure向けのサービスが先行していたが、24年からはAWS向けにも提供を開始した。特に、オンプレミスの仮想化基盤からクラウドへ(V2C: Virtual to Cloud)、あるいは物理サーバーからクラウドへ(P2C: Physical to Cloud)の移行支援に、多くの引き合いがあるという。AWSの「Application Migration Service」(MGN)や、「Azure Migrate」など、クラウドには標準で優れた移行ツールが搭載されているので、クラパスではこれらのツールの活用ノウハウを伝えることで、アプリケーションを一からつくり直すことなく、コストと期間を抑えながらユーザー企業のクラウド移行を実現していく。
クラウド移行はITインフラの運用・保守の効率化が大きな目的だが、武田次長によると「サポートが終了した『Windows Server 2008』や同『2012』などの環境を、MGNを使って『Amazon EC2』上で稼働させるといったニーズもある」という。セキュリティパッチなどの提供は終了しているが、ある範囲に限定してレガシーなシステムを延命したいという要求に、クラウドを利用して応えることも可能なのだ。
ソフトウェア販売の新しい活路 Marketplaceを最大限活用するには
24年4月から、ネットワールドはAWSのディストリビューションパートナーとして、「CloudNeW(クラニュー) for AWS」の取り扱いを開始した。AWSサービスのリセール、クラウド移行技術サービスを行うのに加え、「AWS Marketplace」を通じたソフトウェア販売やサービス提供のビジネス開発を支援している。