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AI活用ニーズが拡大、ソフトクリエイトが調査

2025/10/08 16:39

 ソフトクリエイトは10月8日、「AI導入・活用における企業の動向と情報システム部の意識調査2025」の調査レポートを公開した。情報システム部のAIへの関与状況について、2024年6月と25年6月の調査結果を比べると、何らかのかたちでAIへ関与している割合が6割から8割弱へと増加した。業務効率化や人材不足への対応に向けてAI活用ニーズが高まったことを背景に、全社的な利用が進展したと考えられる。

 組織的な導入・活用状況について、「安全な生成AIの導入」「AIチャットの業務利用」「社内システムとのAI連携」「分類AIとの融合」の四つの段階に分けて自社の現状を尋ねたところ、安全な生成AIの導入が28.9%、AIチャットの業務利用が20.3%と、導入や業務活用の動きが見られた。一方、社内システムとのAI連携のフェーズにある企業はわずか3.6%にとどまったことから、組織全体でのAIエージェントの本格的な活用やシステム連携には壁があることが明らかになった。

 セキュリティー面では、「学習データからの情報漏えい」に懸念を示す回答が7割を超え、前回調査からさらに増加した。そのほかにも、「知的財産権侵害」「コンプライアンス違反」などのリスクへの意識も拡大している。AI導入時にはセキュリティーガイドラインの策定や運用ルールの明確化に加え、AI製品選定時におけるセキュリティー基準の重視が今後さらに重要になると指摘した。

 調査は、25年6月6日から6月20日までの期間、Webメディア「情シスレスキュー隊」のメルマガ購読者のうち自社のITシステム運用に関与している418人を対象に実施した。
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ソフトクリエイト=https://www.softcreate.co.jp/

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