キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は、経済産業省の「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」の三つ星(★3)取得を目指す中小企業向けに、支援サービスを2026年1月13日から開始する。同評価制度は年内にも詳細が固まり、26年10月から本格運用される見通しで、「本格運用までに中小企業ユーザーが★3を取得できるスケジュール」(石井雄太・ITソリューション推進本部インフラソリューション推進部部長)でサービスを始める。
石井雄太 部長
経産省の評価制度は、自動車や医療、建設などのセキュリティーガイドラインや、国内外のセキュリティー認定制度と補完関係にある。★1と★2が経営者や従業員のセキュリティー意識を高めるフェーズで、★3から「企業間取引のサプライチェーンを構成する一員として最低限実装すべき対策」(同)とされ、中小企業ユーザーはまず★3の取得が推奨される。★3は25項目の要求事項があり、毎年更新する必要がある。
今回の支援サービスは、キヤノンS&Sが中小企業向けのビジネス変革サービスを体系化した「まかせてIT BXシリーズ」の1メニューとして提供され、「セキュリティ対策評価制度申請支援サービス」が税別100万円、「同更新支援サービス」が同9万6000円、「セキュリティ訓練サービス」が同30万円からの価格を設定した。申請支援サービスではセキュリティー対応指針や社内規定の作成、セキュリティー対策状況の見直しなどが含まれる。セキュリティー対策ソフトなどが必要となった場合は別途購入してもらう。
IT導入・運用支援を体系化した「まかせてIT DXシリーズ」のセキュリティー対策の安心パックは1000社を超える採用実績を持ち、ここで培ったノウハウを応用して★3取得の支援サービスを開発した。
(安藤章司)