米Dynatrace(ダイナトレース)のリック・マコーネルCEOは11月11日、日本でのイベント開催に合わせて取材に応じ、自律化したオブザーバビリティーの実現に向けたソリューションについて解説した。
リック・マコーネルCEO
自律化したオブザーバビリティーはAIエージェントに対し、ソフトウェアの常時稼働や最適化につながる運用情報を提供する。そのAIエージェントがアクションを実行することで、自動的に問題発生を防ぐ。例えばストレージ不足のソフトウェアを発見すると、そのソフトウェアのエージェントに容量増強を指示する。
こうした動きには、エージェントエコシステムの構築が不可欠で、米ServiceNow(サービスナウ)や米GitHub(ギットハブ)、豪Atlassian(アトラシアン)などと連携しているという。このほかにも連携を広げていく方針だ。
マコーネルCEOは、同社のオブザーバビリティーの強みを、確実なデータを活用し、高水準な予測を実現していると強調。その要因として、同社では独自のAIエンジンを搭載していると紹介した。オブザーバビリティーの機能の進化は、問題を未然に防ぐ予測の現段階から、エージェンティックAIによる自律化に向かうと示した。