Wasabi Technologies Japanは11月14日、記者説明会を開き、ランサムウェア対策を支援するエアギャップ機能を12月から提供すると発表した。バックアップ用途のストレージとしてのビジネス拡大につなげる狙いだ。
エアギャップ機能は、バックアップデータを論理的に分離した上で、管理者でなければデータが存在していることを把握できないようにする仕組みを持つ。すでに提供している、3人以上の担当者の承認がなければデータの消去ができないように設定できるデータイミュータブル(書き換え不変)機能と合わせて価値を訴求する方針だ。
Wasabi Technologies Japan
脇本亜紀 社長
脇本亜紀社長は「昨今、国内顧客のユースケースとして圧倒的に多いのがランサムウェア対策だ。当社は提供するクラウドストレージからデータを取り出す際の料金やAPIリクエストへの追加コストは取らない価格設定にしており、バックアップデータを取り出すための練習が気兼ねなくできる点が評価されている」と話した。近況では高等教育機関への導入が好調だといい、追加コストがかからない価格設定が、年度予算でシステムを運用する教育機関のニーズに合致しているとした。また、バックアップソフトウェアやNASベンダーとの連携で、シームレスに連携できる点も支持されているという。
販売戦略ではパートナーとの連携を深める構えで、脇本社長は「パートナーの数を増やすというよりは、各社との連携を強化して、提案機会を最大化する」と説明した。国内でのイミュータブル機能の活用状況については「まだまだ不十分」との認識を示し、バックストレージとしてのユースケースの共有に力を入れる構えだ。「当社製品の名称自体は市場で認知されてきている一方で、どういう特徴があり、何が最適な使い方なのかをもっと市場に伝えていかなければならない」(脇本社長)と力を込めた。
米Wasabi Technologies
マーティ・ファラロ Chief Operating Officer
このほか、AIワークロードに対応する高性能ストレージ「Wasabi Fire」を2026年上半期に東京リージョンで提供予定であることも公表。米Wasabi Technologies(ワサビテクノロジーズ)のマーティ・ファラロ・EVP&Chief Operating Officerは「『Amazon S3 Express』や『Azure Premium』の代替となる」と意気込んだ。
(大畑直悠)