ソフトバンクロボティクスは12月11日、高密度自動倉庫システム「AutoStore」をはじめとした物流自動化ソリューションを、SB C＆Sの物流センター運営を担うSBフレームワークスの川崎事業所（川崎市）に提供すると発表した。自動化ソリューションやロボットを含む最新技術を活用し、物流の自動化を推進する。稼働は2026年1月以降となる予定。

　導入されるのは、AutoStoreのほか、ピッキングロボットの「Berkshire Grey」、自動フォークリフトの「BALYO」などで、作業効率や精度を高め、ヒューマンエラーによるミスや事故を減らし、品質向上を目指す。ソフトバンクロボティクスは、これまでの経験と提案力を生かし、技術面で支援する。

　AutoStoreは、自由度の高いレイアウト設計で倉庫のスペースを最大限に生かすことができるのが特徴。今回はロボット160台のほか、商品を収納するビンを6万5000個、ワークステーション28台を導入して高い効率を実現した。

　Berkshire Greyは商品を傷つけることなくピッキングが行える製品で、ロボットアームによるピッキングに加え、商品入荷時にAutoStoreの保管容器に移し替える作業の自動化も推進する。

　BALYOは高い安全性が特徴。パレットの段積みが可能な「LOWY」に加え、最大揚高が17mで、狭い通路にも対応した高層タイプの「VEENY」の稼働を予定する。VEENYは日本で初めて導入される。

　各ソリューションを提供するノルウェーAutoStore Holdings（オートストアホールディングス）や、米Berkshire Grey（バークシャーグレイ）、仏BALYO（バリヨ）はいずれも、ソフトバンクグループが出資している。