キャッシュレス決済サービスを手掛けるエム・ピー・ソリューションと、決済端末などを扱うカードサービスは2月9日、高級飲食店をターゲットにしたサービス「MPAC」と新端末「S-Pitt」シリーズを提供すると発表した。飲食店でのスマートな決済を実現するため、決済処理をクラウド移行し、スマートフォン並みの薄型専用端末をそろえている。
「S-Pitt」シリーズの薄型新端末
2025年4月からクレジットカード決済時の暗証番号入力が必須化されたことで、大型の端末を持ち運んだり、レジで決済する必要が発生するなど、過去にレストランでよく見られたテーブルで伝票ホルダーにサインをするスタイルの維持が難しくなった。調査では、暗証番号入力必須化に伴い端末などを変更した店舗のうち半数以上が「端末の見た目や操作性が店の雰囲気やサービス水準に合致していない」と回答したという。
課題解消のため、MPACでは従来端末内で行っていた決済処理や伝票管理をクラウドサーバー側に移行し、端末機能をWebブラウザーなどに絞ったことで専用端末を小型化。テーブル上で使っても違和感のないスマートなデザインにした。また一つの店舗で複数台数の端末を導入することも可能だという。サブスクリプション型で提供することで、店舗にとって導入しやすくした。
エム・ピー・ソリューションの林和宏・専務取締役は、「MPACの仕組みは決済だけでなく、現場の声を大切にして、決済前後の(請求書を挟む)ビルフォルダーの上で行われてきたことをDX化していく思想でつくり上げた」と意義を強調した。4月以降、サービスと端末を順次提供する。(下澤 悠)