Notion Labs Japanは5月27日、都内で記者会見を開き、コラボレーションツール「Notion」内で利用可能な開発者向け新機能「Notion Developer Platform」を発表した。同プラットフォームにより、外部エージェントなどと協力してNotion上にツールを構築できるようになる。来日した米Notion Labs(ノーションラブス)のエリック・ゴールドマン・プロダクトマネージャーは「企業内の全員がAIの真価を実感できる一元化されたキャンパスを提供する」と意気込みを語った。
エリック・ゴールドマン・プロダクトマネージャー
Notion Developer Platformは主に三つの機能を持つ。一つめは「データの同期」。Notion外のアプリケーション、データベース、データウェアハウス、内部APIといった各種データソースを、API経由でNotion内の単一のコンテキストへ同期する。
二つめは「ツールの構築」。業務に必要な場面で直接アクションを実行するカスタムツールを作成できる。コーディングエージェントや開発者によるプログラミングや、APIを持つさまざまなシステムとの連携も可能だ。
三つめは「エージェントのオーケストレーション」。「Codex」「Claude」「Cursor」など多様なAIエージェントを集約し、統合的な制御を行う。デザイン、分析、法務といった各分野に特化したエージェントもNotionのUIやプラットフォーム上で活用できる。
開発者向けのツールキットとしては、ターミナルやIDE(Integrated Development Environment)からNotionを直接操作・更新できる「CLI(ntn)」、Notion上でカスタムコードを作成して実行する「Workers」、さまざまなシステムからカスタムエージェントを起動できる「エージェントSDK」、外部エージェントがNotionに直接接続できるようにするための「外部エージェントAPI」などを用意する。
AIが対応する業務領域を広げる上で不可欠となる、さまざまなデータへアクセス可能な環境の整備に向け、ガバナンスを重視する。認証・権限管理・サンドボックス機能は、初回デプロイ時点からプラットフォームに組み込む。これにより、既存のNotionワークスペース内で、権限設定や管理者による統制のもと運用が可能になるほか、接続中のサービスや稼働中の自動化も可視化する。
新機能開発の背景について、ゴールドマン・プロダクトマネージャーは、AIエージェントが本来の力を発揮できる環境を整えるためだと説明する。AI導入が進む一方で、多くの企業は検索補助や議事録・スライド作成などアシスタント用途にとどまる要因として「データのサイロ化」「ツール間の連携不足」「エージェントの乱立」の三点を挙げ、「新機能によってこれらの課題を解決できる」と述べた。