鈴与シンワートは、▽コンサルティング▽システム構築(SI)▽BPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)―の3事業をシームレスにつなぐことでビジネスを伸ばす。同社は電子給与明細「S-PAYCIAL」や、運転前アルコール検知「あさレポ」、給与計算BPOなどのヒット商品・サービスを数多く持つSIerだが、個々のソリューションやサービスが単独で伸びる傾向があった。これを上流のコンサルティングからSI、BPOまでを含めたソリューション体系に整備することで、SIerとしての総合力を発揮していく。
本多正樹 社長
6月26日付でトップに就任した本多正樹社長は、「コンサルティングとSI、BPOを三段重ねにし、伴走型でユーザー企業の業務変革を支援する」と、トータルで価値を発揮するビジネスモデルを拡充する方針を示す。例えば、現時点で同社のBPOは給与の受託計算しか行っていないが、BPOサービスメニューを拡充し、コンサルティングやSIと幅広く連動しやすいようにすることも検討していく。
また、重点業種も明確にし、物流や食品製造、建設などの注力業種に経営資源を集中させる。親会社である物流業の鈴与グループ傘下には、食品製造や建設事業を手掛ける会社があり、グループ各社で取り組んでいる先進的な業務変革のノウハウを鈴与シンワートのコンサルティングやソリューション、パッケージ製品に落とし込み、「食品製造分野で『〇〇業務といえば鈴与シンワート』と想起してもらえるまで認知度を高めていく」(本多社長)と、業種・業務に深く入り込んでいく構えだ。
同社は2026年3月期までの5カ年中期経営計画の期間中に、連結売上高を1.4倍の206億円、営業利益を5.7倍の17億円へと大きく伸ばしてた。本年度以降の新中計でも“三段重ね”戦略で成長を持続させる。
(安藤章司)