重要インフラや施設向けソフトウェアを提供する米Octave Intelligence(オクターブ・インテリジェンス)日本法人は7月29日、記者説明会を開き、国内ビジネスを本格始動したと発表した。製造業や化学工業などにおいて、業務プロセスごとにサイロ化されたデータやワークフローを統合し、業務効率化を支援する。
オクターブ・インテリジェンスは、計測製品などを展開するスウェーデンHexagon(ヘキサゴン)から2026年5月に分社化して始動した。重工業や製造業、化学工業、建設といった産業向けに設計や建設、設備の運転、保護をデジタル化し、一貫して支援するための製品群を提供する。
田代弘二 代表取締役
国内では、これまでヘキサゴンの傘下として事業展開してきた日本インターグラフが、オクターブ・インテリジェンスの日本法人としてビジネスを展開し、顧客との関係構築や販売、パートナーへの支援を担う。同社の田代弘二・代表取締役は「日本はオクターブにとって最重要な市場の一つ。国内の高度に複雑で相互に連携した産業システムの運用支援は当社が最も得意とするところだ」と意気込んだ。
事業戦略では、化学や石油化学といったすでに主要顧客がいる業界での導入数を伸ばす。加えて鉄道や電力といった業界を成長領域として位置付け、顧客の獲得を進める構えだ。田代代表取締役は「資産管理や運用の効率化、レジリエンスに課題を感じており、DXへの機運が高まっている」と説明した。
国内ビジネスの現状では、設計や調達、設備の建設の管理といったこれまで同社が強みとしてきた領域から、運転やオペレーションの支援までビジネス領域が拡大しており、継続的にソフトウェアを利用しながら企業全体の資産をデジタル化し、可視化する土壌が整いつつあるとする。今後は、この情報をデータ基盤にまとめ、AIによる活用につなげていく考えだ。
(大畑直悠)