ジョーシスは10月21日、PCやスマートフォンなどの端末管理をマネージドサービスとして提供する「Josys MDMサービス」を提供開始した。MDM(モバイルデバイス管理)ツールの提供から、運用構築、改善までを一貫的に担い、企業の端末管理における運用負荷の軽減とセキュリティー強化を支援する。
サービスでは、顧客環境に最適なポリシーの設計から、ポリシー適用、パッチ未適用・暗号化無効といったポリシー違反時のアクション実行、検知実績やアクション実績などを分析した月次レポートの提示までをサポートする。
近年はインフォスティーラー(情報窃取型マルウェア)を原因とするランサムウェア被害が増えている。インフォスティーラーに侵入されると、端末自体には異常は起きないものの、個人情報や認証情報が常に窃取されることになり、攻撃者は盗んだ情報を使って容易にシステムに侵入できるようになる。パスワードを変更してもインフォスティーラーは消えず、入力するたびにまた情報が盗まれてしまうため、情報を守るには端末自体を守ることが欠かせないという。
対処方法としては、感染が確認された段階で端末を初期化することで情報の窃取を止めることを挙げた。MDMは端末の初期化を担い、遠隔で初期化指示を出すことで、端末を改修せずに購入時の状態に戻せる。
キーマンズネットの調査によればMDMツールは日本企業の約半数で導入されているが、松本恭攝社長は、実際にMDMを使いこなせている企業は少ないと指摘する。Josys MDMサービスの提供を通じ「設計、展開、是正、改善までを全てわれわれが代行し、守られている状況まで責任を持つ」と説明した。
松本恭攝社長
Josys MDMサービスは、運用代行込みで端末1台あたり月500円(税抜き)。SaaS管理サービス「Josys」を導入していなくても、単体で契約が可能なサービスとなっている。
ジョーシスは6月に、Josys上でのAIによるポリシーの自動実行や、認証情報のコントロールを可能とする機能を発表したのに加え、10月には従業員認証情報の漏洩監視サービスもリリースした。今後は、同社のサービスを通じて漏えいの検知から統制、実行、復旧までをつなぐ構想で、クラウド上でのデータバックアップサービスをローンチする予定のほか、すでに提供している従業員の認証情報のモニタリングについて、検知対象を拡大するとした。
松本社長は、「連日サイバー攻撃の被害が出ている中、当社としても当初のロードマップを前倒しし、さまざまなサービスを展開していこうと考えている」と語った。(大向琴音)