ベリタステクノロジーズ(ベリタス、西村隆行代表執行役員社長)は8月3日、都内で記者会見を開き、今年で20周年目となる「Backup Exec」の設計コンセプトを紹介するとともに、8月2日より提供を開始した「Feature Pack 5」の新機能について説明した。

Feature Pack 5で新たに提供されるS3プライベートクラウドコネクター
今回の発表に合わせて来日したBackup Exec担当プロダクトマーケティング責任者である米ベリタステクノロジーズのアンディ・スペンサー氏が、主に中小企業向けのコミュニティ運用などを行う 米Spiceworks社が世界906社(うち日本151社)のITプロフェッショナルを対象に実施した最新の市場調査を紹介。データの保管場所として は、グローバル/日本とも、まだ物理システムが多いもののクラウド利用が堅調に伸びており、バックアップという観点から、将来的な保管場所としてパブリッ ククラウドが増加するとの見方を示した。

調査概要を語るアンディ・スペンサー氏

データ保管場所の現状

現在のクラウド用途と今後予定される用途

バックアップ保管場所の現在、将来の調査結果。調査は31%が従業員数25~99人の企業、
42%が100~499人、残り27%が500人以上で構成
一方、データ種類の増加に伴いデータ保護の複雑性の向上と、時間やコストが増大している点を指摘。「日本では平均2.4もの保護製品が導入されている」 (アンディ・スペンサー氏)と、統合データ保護ソリューションの需要増を指摘。Backup Execの方向性が「強力かつ柔軟性、信頼性があるソリューションで、一つのバックアップですべてを支配できるプロダクト」と説明した。

重要データの現状と、一環した保護ソリューションで期待されるメリット

調査結果のまとめ。統合データ保護ソリューションを求める声は全世界では69%だが、
日本企業に限っても42%という結果が出ているという

「ONE BACKUP TO RULE THEM ALL.」と、指輪物語の一説になぞらえてBackup Execの方向性を示す
マーケティング本部の庄司良執行役員本部長
続いて実際の「Backup Exec」の設計ガイドラインに言及。適切なタイミングでのプラットフォームサポートと技術サポートからの情報の吸い出しで最適改善を行っていくサポータ ビリティを根幹に、「信頼性」「パフォーマンス」「計画(性)」の3つの要素を顧客ニーズの上位課題と捉え、それらに対応したFeature Packを四半期ごとに提供していく考えを示した。

四半期ごとに事象に合わせたFeature Packの提供を予定
Backup Execは今秋、16のリリースを予定している。