報・連・相の重要性は良く指摘される。報告、連絡、相談である。

 企業は、原則として上下の区別が厳しい縦社会である。最近はフラット化の方向を目指すところも増えてはいるが、新入社員にとっては、一番下であることにかわりはない。

 つまり、指示を受け、実施する過程で、的確な報告、連絡、相談を行うことが求められる。

 仕事は、報告、連絡が済んで初めて一段落する。

 報告のタイミングとしては、①指示された仕事が終わったとき、②予定を変更するとき、③期限が来たとき、④異変が起こったとき、⑤ミスをしたとき――などが目安になる。

 報告、連絡は、指示された人に直接行う。

 どんな小さなことでも、ひと段落したら、催促される前に行うことが評価されるポイントになるし、義務だと考えるべきである。

 報告内容は、正確、要領よく行う。具体的には、結論、理由、経過の順に行うのがよい。

 口頭の場合、あらかじめ言いたいことをメモに書き、まとめておくなどの下準備をしておくと良いだろう。

 仕事が予定通り進まなかったり、途中で変更になることはよくある。こうしたときこそ、上司に中間報告し、相談することが重要である。

 また、ミスなどで、「悪い報告」をしなければならないことも必ず生じると覚悟しておく必要がある。

 つい、自分の力で何とかしたい、できると思い、めどがついてからと考えがちなものだが、よけい深みにはまって身動きできなったり、よそから上司の耳に入ったりするものなのである。

 報告、相談の遅れが、他部門にも波及、上司だけの手ではどうにもならなくなどのケースも考えられる。

 ミスを犯してしまった場合は、逃げずに他人に責任を転嫁せず、自己弁護しないことだ。いずれ、その姿勢が評価されるようになる。

 悩みについても同様だ。早めに相談してみるといい。本人にとっては、悪い報告、悩みと思っても、先輩や上司から見れば電話一本で簡単に解決する問題かもしれない。

 企業は、チームごとに仕事を分担、連絡を取り合いながら仕事を進めているのが普通である。

 部門間、チーム間をつないでいるのが情報の連絡である。

 新入社員としてまず身につけるべきなのがこの報・連・相ということになる。

 もう1つ、重要なのは自己啓発である。

 常に、自分能力を高めるために努力する。企業が最終的に求めているのはそうした人材である。

 とくにIT業界にあっては、技術進歩は早く、毎日のように新しい概念やことばが生まれている。

 それについていける人間のみが生き残れるのだと覚悟を固めるべきである。(終わり)