インターネットを利用する時、ある方はインターネットサービスプロバイダ(ISP)へのダイアルアップ接続を、またある方はADSLやCATVなどの常時接続サービスを、あるいは携帯電話などを使っている方もいらっしゃるでしょう。ほかにも、企業のネットワークを使用したり、最近話題のホットスポットなどをお使いの方もいるでしょう。

 これらの多様な接続形態によって、私たちはインターネットを利用して、さまざまなサービス――ウェブの閲覧、電子メール、インスタントメッセージ、チャットだとか、あるいはPtoPなんてものを利用されているかもしれません。

 それでは、実際にインターネットにパソコンをつないでこれらのサービスを利用している時、自分のパソコンはインターネット上でどういう状態にあるのでしょうか。

 インターネットでは、TCP/IPという通信手順(プロトコル)が利用されているのはご承知でしょうか。このプロトコルは、IPアドレスというコンピュータに固有の番号を割り振って、それを手がかりにパケットというデータの塊(かたまり)をやり取りするものです。もちろん、使いやすくするために、IPアドレスのような数字ではなく、URLやメールアドレスのような形でアクセスするのが通常の使用方法です。とはいえ、IPアドレスという「数字」が、個別のコンピュータの区別に使われていることに間違いはありません。

 つまり、全世界と情報のやり取りが行えるということは、「自分のパソコンにも固有の番号が割り振られていて、世界中から自分のパソコンを見られる可能性がある」ということなのです。自分のパソコンのIPアドレス(単なる数字です)が、「偶然」、悪意をもったハッカー(クラッカー)に見つけられてしまった場合、もし、自分のパソコンに弱点(セキュリティホール)が存在していたら、その弱点に対して攻撃をかけられ、ハードディスク内の情報を盗まれたり、ワームやウイルス、トロイの木馬を仕掛けられてしまったり、別のサイトに対する攻撃に悪用されてしまうことも十分に考えられるのです。

 接続方法によってはあまり心配することはない場合もありますが、インターネットに接続するということ自体、とくに常時接続サービスを利用している場合、それなりにリスクを負っているんだということを、いま一度、再認識していただければと思います。(警察庁情報通信局技術対策課 課長補佐 野本靖之)