元気印のインテグレータ

<元気印のインテグレータ>第27回 オン・ザ・エッヂ

2003/01/13 16:04

週刊BCN 2003年01月13日vol.973掲載

ネット関連のビジネスに触手

 今年4月に「エッジ」に社名変更するオン・ザ・エッヂ(堀江貴文社長)。この1年間で10件ほどの会社や営業権を買収し、インターネット関連の事業拡大に努める。もともとシステムインテグレータとして成長してきたが、今は自らを「インターネット・インテグレータ」と呼ぶ。システム構築の技術を基盤として、インターネットのあらゆるビジネスに触手を伸ばす。

 堀江社長は、「プロバイダ、ネットゲーム、パッケージソフト販売、オンラインDVDレンタルなど、国内では失敗すると思われている分野にこそビジネスチャンスがある」と考える。昨年は、倒産寸前のライブドアを2億円前後で買収し、パッケージソフト販売のプロジーグループを約10億円で手に入れた。加えて、米オンラインゲームの「シャドウベイン」の独占販売権を購入し、国内で今年春先を目途にサービスを始める。

 オンラインゲームは、同社で運営しているデータセンター「データホテル」を活用する。「会員を10万人集めて100台のサーバーを使ったとしても、データホテルの5%の容量を使うに過ぎない。これに対して、月間1000円の利用料金が得られれば、年間で12億円もの売り上げになる」と期待感を高める。自らのインフラで高収益を上げる計算だ。

 また、「これまでのプロバイダはインフラと固定費に資金を使いすぎている。朝日ネットという老舗のプロバイダがあるが、固定客相手に地道な商売をしている。買収したライブドアも、朝日ネット型の経営をしていれば着実に収益を出せる。ほかのインターネット系の企業も、ITバブル期に、高い通信回線やサーバーを買い込んでしまったために、固定費がかさみ、収益が上げられない」と語る。

 「高コスト体質がもとで、今、『ビジネスをやめたい』と思っているネット系の企業がどれだけ多いことか。これらの企業を買収し、当社のインフラやアウトソーシングに出すことで固定費を減らし、それぞれの事業で多角的に収益を上げるのが当面の方針」と話す。

 オンラインDVDレンタルについても、伊豆大島や八丈島など、ビデオレンタル店がない離島から商売を始める。ネットと郵送でDVDを借りる仕組みだ。「最初から大きくやろうとするから失敗する。ひとつひとつは小さくても、手堅く仕掛けることで、着実に収益に結びつく」と、新生エッジのビジネスモデルの方向性を示す。(安藤章司)
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