大航海時代
<大航海時代>第22篇●新しき勇者たちへ 第67話 変わらなくなった
2003/01/27 16:18
週刊BCN 2003年01月27日vol.975掲載
少し話が理に走り過ぎたようだ。言いたいことは、いままでのやり方を根本的に見直してみようということだ。毎日、何気なくやっていること、そのことをいまもう一度考えてみようということだ。
コナミ 取締役 水野博之
少し話が理に走り過ぎたようだ。言いたいことは、いままでのやり方を根本的に見直してみようということだ。毎日、何気なくやっていること、そのことをいまもう一度考えてみようということだ。それらの習慣は、朝起きれば飯を食う、と同じように当たり前のこととして身についていることなのだが、それをいま、もう一度考え直してみようということなのである。
この簡単なことができないから、日本の改革ができないのだ。皆、口を開けば「変化だ」とか「改革だ」とか言うけれども、それはみんな他人のこと。こと自分となれば変わる気は全然ないのである。かく申す私もそのひとりであって、いままでのやり方を変えるのには大変な抵抗がある。朝何時に起きるか、に始まって寝るまでのプロセスを思い起こしてみると、なんとまあ10年1日であることか。改革というのはこの10年1日振りを変えることなのだ。
大体、「変えよう」なんて人物が出てくれば、「居心地のよいこの世界をなんで変えんならんのだ、変えてうまくいけばいざ知らず、うまくいかなかったら責任は誰がとるのだ」などなど山のように議論が持ち上がってつぶされてしまう。かくして10年たってしまった。まず最初に破れだしたのが民間である。会社はグローバルなビジネスをやっており、毎年毎年、決算がでるから世の中に遅れると直ちに成り立たなくなる。みるみる景気が悪くなった。
一方、政府、政治、国のほうはなかなか結果が見えないままに、ああでもない、こうでもないといっているうちに、、とうとうドンヅマリまで来てしまった。問題はここまで来ても変わりそうにないということである。変わらなくなったって街は人で溢れている。どうってことはないさ、というわけだ。これが一番困るのである。(神戸・ルミナリエにて)
少し話が理に走り過ぎたようだ。言いたいことは、いままでのやり方を根本的に見直してみようということだ。毎日、何気なくやっていること、そのことをいまもう一度考えてみようということだ。
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