立ち上がるグローバルサプライチェーン ロゼッタネットの衝撃

<立ち上がるグローバルサプライチェーン ロゼッタネットの衝撃>13.RosettaNet Days in Japan,2003開催

2003/11/24 16:18

週刊BCN 2003年11月24日vol.1016掲載

 11月12、13日の両日、ロゼッタネットジャパン(RNJ)およびソニーは、東京・目黒区の恵比寿ガーデンホールで「RosettaNet Days in Japan,2003」を開催した。12日がRNJ主催の「第8回RNJフォーラム~グローバルサプライチェーンへの挑戦」、13日がソニーおよびソニーイーエムシーエス主催の「Sony RosettaNet Festa in Tokyo~ロゼッタネットと技術情報」で、ロゼッタネットの新しい取り組み、技術動向、これまでの実装の成果などが国内外の聴衆を集め、熱く語られていた。

 今回の特徴は「ライブデモ」を効果的に使用し、ロゼッタネット標準の実装、運用を視覚的に判りやすくしたことであり、例えば、マレーシア・ペナン島フリートレードゾーンでのロゼッタネット標準PIP3B18を使用した「電子通関申告」の仕組み・運用が、実際に現地の実機と接続され、インテルとエクセルによるライブデモが紹介された。ロゼッタネットを利用して効率化された業務の紹介は、場内の熱い興味を誘っていた。さらにRNJより、輸出入を介したクロスボーダーVMIワーキンググループも紹介され、ロジスティック・決済系プロセスへの導入と拡がりが実感させられた。

 また、RNJワーキンググループ活動の成果として、実装や運用上でのガイドライン作成や、新製品情報交換のPIP2A10を実装する上でのITシステムの提案などが一部ライブデモを交え、紹介された。これらの成果は、後続する企業にとってロゼッタネット標準への理解をより容易にし、拡大を加速させる効果がある。さらに、基調講演で経済産業省の三木健・商務情報政策局情報通信機器課環境リサイクル室長は、「サプライチェーン管理の上で、今後は環境情報管理が企業の死命を制することになる」、「環境問題は、絶好のビジネスチャンスでもあり、先んずれば大きな利益を生む」などと述べ、ロゼッタネット標準によるグローバルな環境情報交換の仕組み構築に大きな期待を寄せていた。

 ソニーロゼッタネットフェスタでも仕様書交換・環境情報交換など、技術情報交換の電子化、ロゼッタネット標準を介したマシン対マシンの電子自動交換が、今後のビジネス拡大において大きなカギになると強調されていた。最後にロゼッタネット標準を取り巻くIT技術動向について「パネルディスカッション」が行われ、ウェブサービスやebXMLなどロゼッタネット標準を取り巻く技術動向の収斂して行く方向が示された。次回以降に今回の報告内容を詳細に織り交ぜながら、ロゼッタネット標準の実ビジネスにおける各社の実装例、取り組みなどをさらに深く取り上げていきたい。(監修 ロゼッタネットジャパン事務局)
  • 1