年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 キヤノン販売

2004/01/12 16:04

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

「統合効果」

村瀬治男社長


 今年は、グループ会社の再編やグループ統合システムの稼動などを実施した。今年は、これら統合の効果を開花させる1年になる。キヤノンシステムアンドサポートを母体に、キヤノン・エヌ・ティー・シーの販売部門、札幌・青森・秋田にある3つの販売子会社を統合した新生キヤノンシステムアンドサポートは、181か所の拠点を武器に全国をカバーする販売・サービス会社として、地方自治体や中規模企業の新規顧客を開拓していく。

 住友金属から買収して傘下に収めたキヤノンシステムソリューションズ(旧住友金属システムソリューションズ)は、金融や製造、流通などの分野で、基幹系システムの導入案件を増やす。連結子会社になったキヤノンソフトウェアについては、当社との連携で独自ソフトの開発に力を注ぐ。

 キヤノングループでは、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客情報管理)、SCM(サプライチェーンマネジメント)を一体化した統合システムを構築した。これで各顧客の機器やシステムの稼動・保守履歴情報などを組織的に蓄積できるようになり、適確なソリューション提案が可能となった。04年は、これをグループ全体で本格的に稼動させる。

 IT市場は、ハード単体を必死になって売るだけではビジネス拡大につながらない。独自ソリューションを提供しなければ生き残れない。
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