年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 ダイワボウ情報システム

2004/01/12 16:04

週刊BCN 2004年01月12日vol.1022掲載

「新たな挑戦」

松本紘和社長


 2003年度(04年3月期)の9月中間期の連結決算は、9月に追い込みをかけたため、売上高が前年同期より増えた。しかし、利益が大幅に落ち込んだ。下期に入っても、10│12月が景気の先行き不透明感の影響で厳しい状況が続いた。

 03年を振り返ると、パソコンやサーバーの価格がこれほど急激に下がった年はなかったといえる。04年は、03年ほどではないとみているが、低価格化の傾向は続くだろう。

 これまでもコスト削減に注力してきたが、今後はコスト削減策のスピードを早めていかなければならない。なかでも、販売量が増えているにも関わらず、利益を出すことができないため物流をはじめとした販管費に関して、さらに徹底したローコストオペレーションを実行していくことが生き残るカギになる。

 しかし、人件費については、従業員の平均年齢が30歳であるため、今後むしろ増えていくことが確実。1100│1200人で推移する従業員数を増やさずに、利益を伸ばしていく施策が必要だ。

 73拠点ある営業所は、減らさない。拠点維持のコストは無視できないが、人員をそれらの拠点間でシフトすることで、全ての地域でビジネス拡大につなげる。特に首都圏では、地域や業種の細分化を一層図り、取りこぼしのない営業体制を整える。
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