「生活の中のデジタルリンク」

真道昌良社長

　デジタルカメラの用途として、パソコンがなくてもプリントできるフォトリンク構想をコンセプトにした提案をしている。今年は、さらにユーザーの拡大に努力する。そのために、パソコンに関心のない人にどのようにアピールしていくか、〝顧客の視点から考える〟をさらに追求する。今まで気づいていない、言い表せない不便さを見抜いて、ユーザーが楽しめる使い途の提案を強化していく。

　例えば、写真を撮った後、フィルムならば現像する。しかし、デジカメの場合はどうしたらいいのか分からないというユーザーがいないわけではない。デジカメ売り場にプリンタを置くなど、売り場の変革も必要だと考えている。ユーザーの利便性が高まれば、デジタル機器が“簡単で楽しめるもの”という存在になっていく。そうなれば、生活の中のデジタルリンクが自然と生まれてくる。

　昨年のプリンタ市場は、価格競争が激化し、メーカーや販売店の戦略が混乱した。今年は市場を活性化し、そして健全な競争をしていきたい。

　また、ホームユースのプロジェクタは、買い替えが主となる大画面テレビとは競合しない新たな市場。ホームシアターは、テレビの画面とは異なり大きなスケールを実感できる。今後、新規で伸びる市場と見込んでいる。