年頭所感

【2005年 年頭所感】 NECパーソナルプロダクツ

2005/01/03 20:37

週刊BCN 2005年01月03日vol.1070掲載

「ネットワーク」

片山 徹社長

 パソコンと家電機器、モバイル機器などの相互接続を可能とする「DLNA(デジタルリビングネットワークアライアンス)」規格のソフトを搭載した製品の開発に、当社を含め他のパソコンメーカーや家電メーカーが取り組んでいる。

 この規格対応の製品が登場すれば、ネットワークに強く、しかもAV(音響・映像)機能も持っているパソコンがホームサーバー的な役割を果たし、中心的な存在になるだろう。今年は、「ネットワーク」を切り口とした提案で、いかにパソコンを拡販できるかがカギになってくる。当社では、来年度(2006年3月期)上期中にDLNA規格準拠のパソコンを発売する。

 今年度上期は、薄型テレビやDVDレコーダーなどデジタルAV機器に需要を奪われてしまった。しかし、下期からはパソコンの需要が戻ってきている。実際、当社でも第3四半期の出荷は、台数と金額ともに前年同期を上回る見通しだ。

 パソコンの販売が伸びたのは、AV機能を搭載したパソコンで〝絵づくり〟に力を注ぎ、薄型テレビと比べても遜色ない画質を実現したことが要因。パソコンでテレビを見ることに違和感を感じないということがユーザーに根づいてきたと考えている。

 第4四半期も、販売は引き続き堅調とみている。当社のコンセプトである「鮮やかな新録画生活」をさらに実現できるパソコンを今年早々に発売する予定でいる。
  • 1