年頭所感

【2006年 年頭所感】 伊藤忠テクノサイエンス(CTC)

2006/01/09 20:37

週刊BCN 2006年01月09日vol.1120掲載

「挑戦」

奥田陽一社長

 社員に果敢にチャレンジをしてほしいとの理由から「挑戦」が今年のキーワードだ。提案力と技術力に磨きをかけることで、レベルアップすることに尽きる。

 2年ほど前から経営を安定化させる改革を推進。今年度中間期の決算ではその成果が現れており、成長に向けての体制が整った。

 現在の売上構成比は保守・運用が35%、コンサルティング・開発導入が15%、ハードおよびソフト製品が50%で、これまで目指してきた3対2対5の分布に近づいてきた。かつては「CTCは箱売り」と言われたこともあるが、ハードだけを販売しているのではない。ソフトを含めた製品、技術に付加価値をつけて販売する点に強みがある。インフラを構築する力には自信がある。

 バランスのとれた収益モデルを確立していくために、2-3年後にはコンサルティング・開発導入比率を20%に引き上げる。そのために、赤字案件を防ぐPMO(プロジェクト支援部門)を設置しているほか、昨年からはプロジェクトアセスメント会議を開始し、リスク分析の強化を図ってきた。また、コスト削減を目的としたオフショア開発ではなく、リソース確保のために、中国・上海にある伊藤忠商事出資のソフト開発会社を活用したオフショアに本格的に乗り出す。

 企業の収益が向上していることでIT投資も追い風だ。当社も案件数は増加傾向にあり、リソースを拡充するとともに、成長していくための布石を打っていく方針だ。
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