IT Stock Frontline

日米のヤフー株が急落

2006/08/07 16:04

週刊BCN 2006年08月07日vol.1149掲載

つられてソフトバンク株も下落

 米国のネット企業、ハイテク企業の収益動向が東京市場にも影響を与えている。

 ネット関連株を直撃したのが米国ヤフー株の急落。米国ヤフーが発表した4-6月期決算は売上高が前年同期比28%増、ストックオプション費用計上もあって純利益は同78%減だった。マーケットの事前予想を下回ったことが投資家の失望感を誘った。検索連動型広告システムの刷新時期を延期したこともグーグルとの競争にハンディになるとの見方につながった。決算発表当日の株価は前日比7ドル安の25ドル台と急落、2004年5月以来の安値水準に落ち込んだ。

 この米国ヤフー株急落の影響を受けたのが米国ヤフーの大株主であるソフトバンク。昨年末の高値5220円から下落を続け7月に入って2000円を割りこんでいる。英国の経済紙フィナンシャル・タイムズがコラムでソフトバンクを取り上げたことも話題。「キャッシュフローはネガティブで会計はわかりにくい。カリスマ的リーダーを持ち、デイトレーダー好みだが、機関投資家の評判は入り交じっている」と株式市場の評価が分かれていることを紹介した。ソフトバンクの株価は需給面では信用買い残の整理が進み始めていることもあって最悪場面は通過との見方が増えているが、日米ヤフーの株価次第では波乱が続く可能性がある。

 日本のヤフーにも成長の鈍化が懸念されてきた。発表した4-6月期決算は広告事業などの伸びで前年同期に比べると売上高で27%増、営業利益は30%増となったが、直前の1-3月期に比べると営業利益の伸びは2%にとどまった。このあたりを警戒して株価は今年の安値に下落した。

 一方、米国で好調な決算を発表したのがグーグル。前年同期に比べて売上高は77%増、純利益は2.1倍に膨らみ、ネット企業では独り勝ちとなった。(有賀勝久)
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