年頭所感

【2007年 年頭所感】 インフォベック

2007/01/08 20:37

週刊BCN 2007年01月08日vol.1169掲載

「デファクトを目指す」

三浦 進社長

 昨年は、内部統制の需要が高まる前の仕掛けづくりに力を入れた。今年は、当社が掲げる「エンタープライズ・リスク・マネジメント(ERM)」が内部統制強化に最も効果的だと顧客に理解してもらえる年になるだろう。その理由はERMが、ITや、特にERP(統合基幹業務システム)を利用したリスク管理に重点を置いているからだ。

 内部統制は一度導入して終わりでなく、できる限りITで自動化した基礎数値を使いながら改善する必要がある。これに数値を蓄積・抽出・解析する装置がパッケージ化して導入されていれば省力化でき、企業は本業に専念できる。

 当社のERP「GRANDIT」はもともとリスク管理で他社より優位な機能を実装している。これを、さらに強化したバージョンアップ版を4月と10月に出荷する予定だ。コンソーシアムの知恵を集結して、「IT全般統制」「IT業務処理統制」を独自に再定義し、本当に求められる機能を提供する。

 また、「GRANDIT」用の内部統制項目を盛り込んだコンテンツを提供した。米国SOX法で最も労力がかかった作業を「GRANDIT」で大幅に軽減できるようになる。販売にあたっては、コンサルティング会社などと連携を強化する計画である。

 内部統制強化の流れは、中堅中小企業(SMB)市場でも高まり、企業は統合化で生み出される多くのメリットを活用することに軸足を移していくはずだ。そのなかで、「GRANDIT」を「デファクト」にしていきたい。
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