年頭所感

【2007年 年頭所感】 NTTデータシステムズ

2007/01/08 20:37

週刊BCN 2007年01月08日vol.1169掲載

「グループ会計No.1」

小島武雄社長

 国内では大企業だけでなく中堅を含めて製造業に元気がある。このため特に製造業にターゲットを絞って戦略を立てていくが、なかでも大企業のグループ会社を攻める。J-SOX法や生産管理に関連した需要を期待している。当社のERP(統合基幹業務システム)「SCAW」の「財務管理」は、業種に片寄りがなく対応できるのが特徴で、中堅中小企業(SMB)市場へと満遍なく波及することを狙う。

 昨年度(2006年3月期)は、大型受注があり、売上高を伸ばすことができた。それに比べて今年度は一服感がある。とはいえ、仕事は依然多く、“引き合い貧乏”のようなところがある。「SCAW」は、知名度が高まり企業がERPを導入する際、必ず候補にあがるようになった。その一方で負荷も増え、競合で落ちることもあり、営業効率が悪くなった。

 このため、営業初期の段階で案件獲得の可能性を判断する見極めが重要になる。また、J-SOX法の関連で、昨年から上流をコンサルティング会社に委託し、受注確率を高めた。同法に関連してI Tでサポートする部分は「SCAW」を導入すれば、データ管理方法や業務フローなどを保障できる。こうした業務の流れ全体を「見える化」するためのドキュメントを提供できることを訴求する。

 「SCAW」は06年7月に累計導入が1000システムを達成した。大企業にはSAPやオラクル製品が入っているが、グループ会社には「SCAW」の導入を加速し、「グループ会計No.1」を目指す。
  • 1