「加速」

中島秀昌社長

　スピード感をもって事業に取り組み、常にアクセルを踏んで加速させることが重要だ。

　これまで組み込みソフト開発ではリードしてきたと認識していた。しかし、他社が業績を伸ばしたにもかかわらず、当社は厳しい結果に追い込まれた。こうした状況をみると、遅れ始めている感がある。そこで、積極的に提案型ビジネスの仕組みを構築していく。しかも、開発期間の短縮も図れるようなプロセスをつくっていく。これにより、先手を打った戦略が立てられるようになるはずだ。

　既存事業の領域を広げ、新規事業に着手できるようにするサイクルの構築も行っていく。ネット系ストック型ビジネスの創出がよい例だ。新規事業として、ホテル向けに映像配信システムを提供しており、ビジネスとして確立しつつある。RFIDを使った業務ソリューションの提供や、LSI設計から品質管理までの一貫サービス、セキュリティ関連ソリューションなども事業が拡大している。

　また、企業成長の源泉は“人”だ。社員教育を一段と徹底していく。スキルアップを図っていくことも重要だが、社員がどの方向に向かっているかを把握することも欠かせない。そのため、私が事業部長や部長からヒアリングする場を積極的に設けている。内容は、現場が抱える問題点や、どうすれば受注したい案件を契約できるかなどというものだ。こうした課題に対して的確にアドバイスし、社員のモチベーションを高めていくことが、業績の伸長につながると確信している。