年頭所感

【2008年 年頭所感】 OKIデータ

2008/01/21 20:37

週刊BCN 2008年01月21日vol.1219掲載

マーケティング・マッスルの強化

前野幹彦 相談役


 現在展開中の中期経営計画「Stride21」は、収益を「ホップ・ステップ・ジャンプ」させる目標として、2003年度(04年3月期)に策定した。08年度は、飛躍するための「ジャンプの年」にしたい。

 08年は、「グローバル化」がさらに進展する年になる。日本は、明治維新から現代まで「加工貿易」を営んできた。これまでの日本企業の事業体はこれに近い。当社もグローバルにビジネスを展開してはいる。しかし、これからは米国企業と同じく、世界の経営資源を生かした「グローバル・オペレーション」を本格的に志向すべき時代になるとみている。

 バリューチェーンを例にすると、日本国内で企画し、海外拠点などで製造して委託して販売する。モノクロプリンタをBOXで売っている分には、これで問題はない。だが、カラープリンタとなると、世界各国ローカルの社会やレギュレーション(規則)などの事情に応じた製品の企画・開発とソリューションを考える必要性がある。

 一方、国内の売上高は現在、世界の中で12─13%を占めている。これを15─20%に引き上げるため、昨年9月からは、実行ある形で国内の販売チャネルを強化。大手流通卸などを介したチャネル戦略は、緒についたばかりで、これを確実に定着させ、ブランド認知度を上げることが重要だと考えている。

 すでに、当社には、LED(発光ダイオード)という優れた独自技術を利用したプリンタがある。ブランド力があれば、世界のチャネル開拓にも好影響をもたらす。


(1)生年月日:1945年1月27日 (2)年齢:62歳 (3)出身地:愛媛県 (4)出身領域:技術系
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