独自技術が世界規模で拡大か

 「おサイフケータイ」や無線通信技術の新規格「WiMAX」など日本が持つ高度な無線技術をアジアなどに広める動きが活発になっている。

 日本では携帯電話などの高度な技術やサービスが国内で独自進化を遂げ、世界標準からかけ離れてしまうという現実がある。“宝の持ち腐れ”とも言える日本の無線技術の国際競争力強化を目的に、総務省と無線関連の業界団体「電波産業会」が連携し、アジア各国で普及活動を続けている。ここへきて総務省では、秋にアクションプラン(行動計画)を発表し取り組みを本格化するという。独自技術が世界規模で拡大するケースが想定され、関連企業が株式市場でも注目を集めそうだ。

 「電波産業会」の会員は携帯電話3キャリアのほか、パナソニック、ソニー、日立などのほか、ACCESS、リーダー電子、フライトシステムコンサルティングなど新興市場の企業も多い。中堅企業の場合、海外市場開拓が現実となれば業容一変となる可能性を秘めている。

 総務省では「戦略的ワイヤレスシステム」として次の8つの技術を選定している。(1)おサイフケータイ(2)第3世代携帯(3G)(3)FM多重システム(VICS)(4)防災無線システム(5)次世代PHS(6)WiMAX(7)次世代携帯電話(3.9G)(8)第4世代携帯(4G)。

 例えば、(1)のおサイフケータイだが、海外では非接触ICカード技術「フェリカ」のカード以外への搭載は例がなく、携帯電話への搭載技術が浸透すれば日本企業の携帯端末部品などの販路拡大が期待される。関連企業は、ぐるなび、大西電気、テックファーム、イー・キャッシュなど。このほか、(5)の次世代PHSではネットインデックス、(6)のWiMAXではサイバーコム、アッカ・ネットワークス、アルチザネットワークス、(7)次世代携帯電話ではミクシィ、アクロディア、ACCESSなどが注目される。(有賀勝久)